PLAYBOYS-SECOND

□蛭魔の未曽有な愛情
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俺は晴れて退院していた。これがどういう意味を持っているか。


俺は全てのものに自分の中で決着を着けたということだ。


因みに、現状報告として、俺は全員に別れを告げた。阿含には無言の引導を渡された。今こうやって日記を再び打ち込んでいることから、いつもの状態に戻ったことは推測できよう。


因みに、阿含にズタボロにやられた原因は十文字と俺が部室で絡んでいたとこを見られてしまったからだ。十文字は阿含と俺の関係には全く気付いていなかった。でも、俺と阿含には「そういうの」とは違った因縁みたいのがあると解釈していたので、「これは俺と奴との男同士の問題だから手を出すな」、としておいた。まあ真実もそのままで通じるが。

十文字は、気持ちが戻るのを待つと言ったけど、そうなることは多分無いだろう。

ルイルイも同じようなことを言って、未だ進んで俺の奴隷を買って出ている。まあそれもいいだろう。


全ては元の状態に戻ったわけだ。



(退院後の蛭魔の日記より抜粋)
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