C.A.F
□筧少年と忠実な子犬
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俺は、道具を汚して怒られたので、てゆーかしょっちゅう怒られるので、ちょっと復讐してやろうと考えていた。
それは些細なイタズラだった。
練習が終わり、先輩らも全員帰り、筧も漸く帰り、ついに決行だ。
あの筧のポーカーフェイスを崩せるんじゃねーかと思うと、ワクワクが止まらない。一体どんな顔をするんだろうか。
部室の鍵のスペアを予め盗んでおいたので、俺は難なく部室に入る。
空はもう暗くなってる。ちょっと肌寒いが、イタズラのワクワクの方がでかい。
筧のロッカーを開ける。ロッカーの鍵は元々何故か無かったので、仕事は楽だ。
今日のために俺は1日数冊ずつ読み飽きたエロ本を部室に持ってきて、隅にある使われてないダンボールにため続けてきた。漸く結構な量になったので、ついに今日決行となったのだ。
要は簡単、筧のロッカーの上の段にエロ本を詰め込み、筧が開けた瞬間エロ本がなだれる、先輩やらがそれを見る、筧=ムッツリスケベという方式を確立されてやろうということだ。
どんなツラをするんだろう。考えただけで笑いが止まらない。
俺は何回も失敗しながら何とかいい感じにエロ本を詰め込むことに成功した。
外に出ると寒かったが、俺は達成感でいっぱいだった。
早く明日になって欲しいと思った。
まさかあんなことになるとは知らずに…………
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