小説@

□★Shift Change。
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11月28日。


ホロホロの誕生日祝いを終えた翌日。




それは、ホロホロの一言から始まった。




「なぁ蓮‥オレ、今日からしばらくバイト夜勤だから、明日から飯の用意とかしなくていいからな‥‥」





ぼんやりとカレンダーを見ながら、ホロホロが呟いた。




ソファーに座り、黙々と本を読んでいた蓮の体がピクリと動く。






「‥‥‥なにか言ったか?」





「って、人の話聞いてねぇのかよ!!」





蓮は読書に意識を集中していた為、ホロホロが何か話し始めたことしか理解していなかった。







ホロホロはツッコミを入れた後、溜め息をついた。





「あのな‥今日からバイト夜勤になるから、しばらく飯とか用意しなくていいからなって話したの」




「朝と昼は食べないのか‥?」





蓮は読みかけの本に栞を挟んだ。






「ん〜‥。多分、爆睡してると思うから‥飯はいいや」





ホロホロは少しの間考え、頬をポリポリと掻いた。





「フン。手間が省けて助かるな」





蓮は分厚い本をパタンと閉じた。





「お前『寂しい』とか『行かないで』とかねぇのかよ!? ほんっとに可愛くねぇな!」




「可愛くなくて結構だ!」






ホロホロは、「ちぇっ」と口を尖らせた。
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