20のお題
□グァバジュース
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思い出されるのは――
程良い酸味と
控え目な甘さ
そして―――
ザラリとした舌触り
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『グァバジュース』
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「大佐〜飲みます?」
――――コトリ
くわえ煙草がトレンドマークの彼が、机に伏す私の眼前へと小さな音をたてて何かを置いたらしい。
重い瞼を漸く開けて、ぼんやりと眺めると飾り気のない硝子コップに、波々と濁った桃色の液体が揺らめいていた。
「‥‥……何だ、これは」
顔も上げず、伏したままで桃色の怪しそうな液体を睨みながら不機嫌に呟く。