長編&テーマ小説
□bubble-rainbow
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つい数日前、俺の13歳年下の恋人のハイドは
志望校だった都立高校の推薦入試に合格した。
その事を大喜びで職員室に報告にきた時、
あいつの担任のテツに話しかける回数のほうが
多かったし、俺の呼び方も「櫻澤先生」だったけど
ちゃんといつものサインは出していた。
「今度の土曜日、夕方6:00から泊りがけで
やっちゃんの家行ってもいい?」というサインを。
俺はもちろんこっそりOKのサインを送った。
「さてと…」
俺は久しぶりに恋人がくるので珍しくはしゃいでいた。
あいつの好きな食べ物作っといてやるか?
珍しく「愛してる」なんで言ってやろうかな?
そんなことを思っていると
玄関のドアが空いてハイドが入ってきた。
が、様子がおかしかった。
いつもだったら「やっちゃ〜ん」なんて言いながら
抱きついてくるのに今日は挨拶なしで布団に直行だった。