新旧パプワ夢

□ウワキ・前編
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今日も私が想うのはただ一人。
昨日も今日も明日も明後日も……世界滅亡の瞬間にも、きっとあなたを想う。
………てか、絶対。それ以外考える事ない。
こーゆのを“盲目な恋”っていうのかな。
いーじゃない。いーじゃないのよ、“盲目な恋”。
誰がなんと言おうと好きなんだから。愛してるんだから!
だから今この一瞬もあなたの事を考えてる。
だけどあなたは………………………

今、誰を想ってるんですか?



「ハァ……。」
「…ちょっと。ネクラだとか、そーゆーの通り越してその存在だけで空気を濁ってるんだけど。」
「フフフ…。それは良かったどすなぁ。」

お昼休み。
今日はアラシヤマに合わせてお茶漬けを食べていた。
でも、どーなんだろう?好物がお茶漬けって微妙じゃない?
私も好きは好きだけど……わざわざ好物としてあげるほどじゃ…ねぇ?
そんな事を食べながら思ってたけど、今はどうでもいい。
てゆーか、基本的にアラシヤマの事はどーでもいいし。
…で。さっきからアラシヤマの様子が(いつも変だけどそれ以上に)変だ。
お昼前の訓練が終わって消えたて、戻って来たと思ったら……お茶漬けにもほとんど手をつけずに大きくため息。
ハッキリ言って、見てる方はもンのすごくウザイ!!

「どしたの。」

しかたなく、箸まで置いてやってアラシヤマに向き直って聞いてやった。
すると…。

「汚物子はんッ!!わての事、気にかけてくれはるんどすか!?あぁ…ッ!!やっぱり持つべきものはお友達どす〜vv」

……あ〜……言うんじゃなかったかなぁ…。
すげーっすよ。さっきまで人魂が飛んで…いや、人魂すら寄せ付けてなかったのに、一気に夢と魔法の王国だ。
いいなぁ…こいつの人生。本気で地獄見る事なさそうだもん。
でも…アラシヤマにだけはなりたくない。

「実は…さっき、お師匠はんに呼び出されてもぅて…。」
「マーカーさんに呼び出しだぁ!?なに、アンタ。愚痴でもこぼすと思いきや、自慢話か?それとも嫌味?アン!?」
「ちゃ、ちゃいますぅ!!そやありまへん!!」

アラシヤマはそう言いながら、必死で首と手を必死で横に振ってるけど…。
私にはあてつけにして聞こえねぇっての!!
私なんか…私なんかッ!!マーカーさんに呼び出して頂いた事、この長い人生にただの一度きりとてございませ・ヌッ!!!
チクショー……私はアラシヤマ以下の存在なの!?

「わての話の続き聞いてもらえば、自慢話とは程遠いって事がよぉっくわかりますえ!!」
「なに。さっさと言いなさいよ。」
「……今夜の特選部隊の宴会に付き合えって言われたんどす……。」
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