新旧パプワ夢

□ヒゲキ
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「あぁ…ッ!!マーカーさん!あなたはどうしてマーカーさんなのぉぉぉっっ!?!?!?!?!?!?」
「親からそう名付けられたからに決まってるだろう。」
「何してはりますん、汚物子はん…。」


ーヒゲキー



「………………………………………………………………………………………ぎゃあッ!?なっ……ちょ、乙女の部屋にノックもなしに入らないで下さいよぉ!!」
「文句なら部屋の鍵をかけてから言え。」
「だ、だってアラシヤマがどうせくるんだからいいと思って…って。アラシヤマ〜!!」
「ぐわっ!!汚物子はん、く…苦し…。」

人間、驚きすぎると反応が鈍るんだなぁ…。
という事を実証するかのように、私はピシリと固まって悲鳴を上げるまでに10秒くらいはかかってしまった…。
こんな赤っ恥をかいたのも…鍵をかけてなかった私ではなく、アラシヤマのせいだっ!!
ギロリと睨み、襟首引っ掴んで部屋の隅へと連れて行く。

「なんでマーカーさんまで一緒にいるのよ!?」
「す、すんまへん…。ここに来る途中会ってしもぅて…そのまま。」
「今すぐ速攻帰って頂いて!!」
「そんな事、わてに出来ると思はりますか!?」
「出来る出来ないが問題じゃない。やるんだ!!」
「…………………ハッ!?一瞬、よぅわからんけど説得されかかりましたわ…。」
「チッ…。」
「何を二人でコソコソと話している。」

ドッキーーッッッ!!!!!!!!
背後からはいつもより少し低めの声。
私とアラシヤマはほぼ同時に体をビクッと震わせて、ギギギギ…とぎこちなく振り返った。
当たり前だけど、そこにドッシリと腕組みして立ってらっしゃるのはマーカーさん。
私達があまりにも息の合った動きをしたのが気に入らないのか、ピクリと眉が動いた気がします。

「あ〜…ッいや、その…アラシヤマが是非ともマーカーさんに言いたい事があるそうです!!」
「えぇ〜〜ッ!?ズルイおすえ、汚物子はん!」
「なんだ、アラシヤマ。」

うっ…わぁ…アラシヤマに押し付けてよかった。
メチャクチャ怖いですマーカーさん!

「や…その…お師匠はん、…………………………帰ってくれまへんか…。」
「なんだ。ハッキリ言ってみろ。」

……絶対今のアラシヤマの声、聞こえたよね。
わざとですね…マーカーさん。
本っ当、アラシヤマに押し付けて良かった☆

「……汚物子…はんが、帰って欲しいって言うてましたえ!!」

よっし、アラシヤマ!!大きな声でハッキリキッパリバッチリ言えたね☆
………………………って、ヲゐ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!!!!!!!!
余計な事まで言ってんじゃなぁい!!
…ぎゃあ!!マーカーさんの鋭い視線が私に向かったじゃないかぁ!!

「ほぉ。そんなにこの馬鹿弟子と二人きりになりたいのか、汚物子。」
「そのような事は断じてッ!!欠片もっ!!微塵もっ!!地球から肉眼で見える冥王星分もっ!!」
「そこまで力いっぱい否定せんでも…。」
「ただ…そのぉ〜…ちょっとマーカーさんに聞かれたくないと言うか…。出来る限りマーカーさんに知られずに解決できればいいなぁ〜…なんて…。」
「私に言えない事を、よりにもよってアラシヤマなんかに話すのか。」
「…お二人はん…酷いどす…。」

うぅ…。やはり完全完璧にマーカーさん優位の状態だわ…。
こんな事なら私がアラシヤマの部屋に行ってやれば良かった…ッ!!
…って、今こんな事考えても後の祭りってね。
今はこれからどうするかを考えなきゃ。

A.アラシヤマと協力してマーカーさんを気絶させ、何事もなかったかのようにする。
B.アラシヤマを囮にして全速力で逃走。
C.正直に話す。
D.切腹
…………Aを成功させるにゃ、田舎ベストフレンズとウドの大木とシンタロー…全員呼んでくればなんとかなる…?
つまりは絶対無理ッ!!
Bは…やろうと思えば出来るかもしれないけど、後で鬼の形相で問い詰められそう…。
つまりは絶対恐怖ッ!!
なら…なに、神は私にCを選択しろと!?
いじけるアラシヤマなんて視界の端にも入れないで、私を見下すマーカーさん。
……今までの事を思い出してみまSHO!!
私がこうやって蛇睨みされた時…マーカーさんの思惑通りにならなかった事があったかしら、フレア?
あらッ☆驚く程泣きたくなる程もはや常識の如くないわね、ジョセフィーヌ?
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………D?
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