新旧パプワ夢

□シュフ
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ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

「ハッ…!この豪快(壊)な地響きはまさかッ!!」
「またウマ子ちゃんかなぁ?」
「ヒィ!!さよならオレの平穏な朝食!」
「まてリキッド。ウマ子じゃないぞ。」
「ホントだー。ウマ子ちゃんじゃなくて…。」
「ぐみゅるぎゃあああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「ぐはあっ!!!」
「ウマ子ちゃん並の勢いと奇声で帰ってきた汚物子さんだったね。」


シュフ


「おかえり汚物子!」
「かなり早かったねぇ〜。」
「あぁぁっ!!それどころじゃないのよ、ラブリーちみっこs&わんこ!今まさにこの瞬間にも、このパプワ島で大変な事が…ッ!!」
「それよりもオレに大変な事がおきてんのに気づくぐらいしろよ…。」
「え?…うわ、リキッドどうしたのその重傷!」
「お前がオレに突進してきたからだろうが〜!!!」

今はリキッドの事なんてどうでもいいけど、ちょっと目をやれば体中痣だらけの傷だらけの血だらけの。
そういえば、家に入った時になんかと衝突したような気もしなくもなくもないような…。

「…ドンマイ☆」
「その一言で終わりかよ…。」
「それより、大変な事ってどうしたんだ?」
「汚物子さんがマーカーさんとの約束をほっぽってまで知らせに来たんだから、よっぽどの事なんでしょう?」
「そうなのよッ!!大変なのよ…大変なのよぉぉぉぉ!!!!!」
「わかったからいちいち叫ぶな、汚物子。」
「ほら、ちょっと落ち着いてここに座って。ね?」

さっきこの目が見た光景を思い出し、思わずまた絶叫した私を二人は優しく座らせてくれた。
あぁ…かなり我侭で凶暴で鬼畜で一人青っ子だけど…なんて良い子達なんだ!
ちょっと二人と一匹の視線に哀れみを感じるけど、良い子達だ!
そんなこんなで、私はやっと心拍数を下げつつ定位置となった場所に腰を下ろした。

「今日…私はマーカーさんの所に朝食にお呼ばれされて、喜び勇んでシシマイハウスに行ったのよ…。」
「それは知ってるよ。昨日の夜からリキッドをどつきまくってハシャいでたもんね。」
「ええ…。普段不幸なリキッドにも幸せのお裾分けをと思って。」
「生傷貰って誰が幸せだ!?」

ちょっと距離を置いた場所で傷の手当をしていたリキッドが、私になんか言った気がしたけど気にしない気にしない。
何も聞こえなかったという事で、私は話を進めた。

「それで、この澄み渡った青空まで飛んでいけそうなぐらい軽い足取りであっと言う間にシシマイハウスに到着したんだけど…。」
「けど?」
「そこで………み、見ちゃったのよ…私は…有り得ない、光景を…。」
「な、何があったんだ…?」

自然と声が震えて俯いてしまった。
そんな私を見て、やっと事の重大さを感じたのか…リキッドも近づいてきて神妙な声で尋ねてきた。
私は再び上昇する心拍数を感じながら、深呼吸。
そして…やっとの思いで声を出した。
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