小説
□孤島の花
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ある国のずっと西に、一つの島がありました。
その島には名前がありません。
そして、その島には一人の少女が住んでいました。
少女はいつも、島のどこかに座り込んでいました。
ある日は海岸に。
またある日は崖の上に。
またある日は木の上に。
ずうっと座り込んで、海を見ていました。
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