誘いの華雪
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11/28(Sun) 13:05
ミルコ
「か〜ゆき」
教室を出てすぐ、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
振り向いた先には、隣のクラスの友達、一宮 馨(ひぐう かおり)がいた。
「馨じゃない。……どしたの?」
彼女は新体操部に所属している。この時間はもう体育館に行ってなきゃいけない筈なのだけど……。
すると馨は両手を胸の前で合わせて、すまなさそうに「ごめん華雪、助けてくんないかなぁ〜?」
そう言って、頭を下げてきた。
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11/28(Sun) 13:04
ゆきえる
私立八葉学院、普通科の教室。
五月の連休明け初日、午後のホームルームが終わり、今から部活やバイト、寄り道、直ぐに帰ろうとする生徒で、賑わっている。
そんな私は、特に何もないので、家に帰ろうと教室を後にした。
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