幻想冒険記3

□幻想冒険記3
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意識が朦朧とする中、目を開けて上体を起こし、辺りを見回す。
灰色の砂浜と、白波が立つ海。長く続く松林が、寒風で揺れていた。
なんとなく、手首に着けた飾りを触る。
まだ、完全に意識がはっきりとしないまま、気を失ってしまった。

気付くと、木造の天井が見えた。小屋の中だろうか。
足音が聞こえてくる。
ドアが開き、三十代位の男が入ってきた。
「気が付いたか。早速だが、名前を教えてくれるか?」
「ユキエル」
「ユキエル?」

「」。

「」。

「」。
 

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