リレー小説ブック
□誘いの華雪1
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「か〜ゆき」
教室を出てすぐ、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
振り向いた先には、隣のクラスの友達、一宮 馨(ひぐう かおり)がいた。
「馨じゃない。……どしたの?」
彼女は新体操部に所属している。この時間はもう体育館に行ってなきゃいけない筈なのだけど……。
すると馨は両手を胸の前で合わせて、すまなさそうに「ごめん華雪、助けてくんないかなぁ〜?」
そう言って、頭を下げてきた。
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