嗚呼、駄文
□¶軍主の恋愛前線¶
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ある晴れた日、クリューガ軍軍主ラスとその弟アザトは………
「うおりゃあああ!!」
………メインメンバーと共にアイテム狩りをしていた。ちなみに、本日のメインメンバーは、キカ、テッド、アルドという、協力攻撃(全体攻撃)のみで構成されたパーティである。サポートメンバーには、『お宝発見』のサポートを持つオスカルである。しかも、そのアイテム狩りの対象は………
「あっ!このやろ!!」
「アザト、逃がしたらどうなるか…………分かっているだろう?」
「!!?待てカニモドキ!!」
……今やラスボス倒せるパーティの、協力攻撃一回で倒せるカニモドキ。ラスはこのカニモドキがたまに落とす黒蝶貝を狙っていたのだ。
しかもラスは、『最低でも、黒蝶貝二つ手に入れるまで停泊しない』と断言している。
滅多に手に入らないアイテムを二つ………。最も危機感を感じているアザトは躍起になっている。そしてラスには逆らえないテッドは、嫌々ながらもアルドと協力攻撃を繰り出している。
アルドはテッドと協力攻撃を出来るのが嬉しいらしく、危機感全く無し。
一方、キカはというと……
「ラス、何故黒蝶貝が必要なんだ?先程も交易所で何か買っていたようだが。」
「ん…、今はまだ内緒。いずれ分かるから楽しみに待ってて。」
「ああ。」
会話がかなりあっさりしているこの二人、実は恋人同士。キカの配下の海賊達が未だに泣きぐずっているが、ほぼ軍公認カップルなのである。(しかもキカだけは休憩有り。)
カップルでも甘々ラブラブに見えないのがこの二人。
「(兄貴のあんな穏やかな顔、初めて見たな……)」
「(まぁ、下手にベタベタしてるよりは……こいつららしくていいな。)」
とテッドは思っていたりする。そんなテッドに、後ろからアルドが嬉しそうに駆け寄って来た。
「テッドくんテッドくん!」
「……なんだ。」
正直ウザイと思い、げんなりするテッド。