嗚呼、駄文

□‡地神の騎士‡
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アルテナはトラキア城へ戻ろうと、高い山々を飛んでいた。アルテナの脳裏にリーフの言葉が焼きついて離れなかった。


『貴方は我がレンスターの第一王女、アルテナだ!!』

『十七年前、貴方は私達の両親を殺したトラバントに、その槍と共に連れ去られたんだ!!』


あの時、アルテナは完全にリーフの言葉を否定できなかった。なぜなら、父トラバントはアルテナに対してどこか冷たいところがあったからだ。


―…そんなはずがない、きっとあのレンスターの王子の勘違いだ。私は……私は、父上の娘だ……。―


自分が今まで家族と信じてきた人が、本当の家族ではないなどと、そんなはずはないとアルテナは思った。
だが、あのリーフの言葉が嘘をついているとは思えなかった……。


―…城に戻ったら、父上に問えばいい。そうすれば、きっと………。―


アルテナは、父トラバントが否定してくれると信じながら、トラキア城へと戻っていった……。
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