嗚呼、駄文
□≒友情物語≒
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【ユグドラルの章
〜エルトシャン編〜】
エルトシャンはゆっくりとミストルティンを構える。
「許せシグルド………もはや戦うしかないのだ……。」
「そんな……何故だエルトシャン!何故……ッ!」
「シグルドの言う通りだ!俺達が戦う必要などないはずだぞ、エルトシャン!」
シグルドとキュアンがエルトシャンに向かって叫ぶ。
「……すまない、二人共……。」
エルトシャンが悲痛な顔をする。
「何故なんだ……私達は将官学校時代からの友だというのに……。」
「そうだ、……あの頃はよかったよな。エルトシャン、おまえは頭が良くて……。」
「ミストルティン持ってて強かったし……。」
「そのうえいつもモテモテで……。」
「そう、モテモテで………。」
シグルドとキュアンがしばらく沈黙した。
そして、なんと二人は目を光らせ、銀の剣と銀の槍を構えた。
「さらばエルトシャン!!せめて我々の手で!!」
異口同音にシグルドとキュアンが言った。
モテモテだったのがそんなに妬ましかったのか、二人共。
感動の場面が台無しである。
「………ほら見ろ……。」
二人の様子を見ながら、エルトシャンは呟いたのだった。
〜エルトシャン編END〜