嗚呼、駄文
□≒友情物語≒
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【混合の章
〜ムササビ編〜】
ある日、マルスとエリスが部屋で談笑していると、何かが窓から入ってきて、マルスの背中に飛び付いた。
「うわっ!?な、何だ!?せ、背中に……!」
「まあ、何かしら……?」
エリスがマルスの背中を見ると、そこにはマントを着た、何とも愛らしいムササビがいた。
エリスがそのムササビをマルスの背中から離し、抱きしめる。
「あら、可愛い♪しかも毛並がふわふわだわ♪」
「本当だ。可愛いですね、姉上♪」
「ええ♪でも、この子何て名前なのかしら?」
「えっと……。」
マルスがムササビの着ているマントを見ると、端の方に『ムクムク』と書かれていた。
「ムクムクって名前みたいですよ。」
「そうなの♪じゃあせっかくだから呼んであげましょう♪ムクムク♪」
「ムムーー!」
ムクムクが片手を挙げて返事をする。
「今の聞きましたマルス!?お返事しましたわよ♪」
「賢いみたいですね、ムクムクって。」
「ムムーー!」
その日から、マルスの部屋の窓はいつも開けられるようになった。そこから、時々ムクムクがやって来るようになったのだった。
〜ムササビ編END〜