ワンピ長編夢U

□仲間だろうが!!
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ふざけ合っているサンジ達をよそにティアラは顔を洗う。

洗うと言うより。
濡れたタオルで顔を拭くと言った所だろう。





「ティアラ?
おれさ、気になってたんだけどよ〜。」

「何?…ルフィ。」


「お前のそれ、昔からそれあったか?」

「…?」





ルフィが指差したのは、ティアラの右腕に刻まれている刻印。





「おれは、…無かったと思うんだけどなぁ〜…その模様。あれ…?やっぱ合ったかぁ〜?」

「……」





顎に手を添えて首を傾げるルフィ。

そこへ。
遠くからルフィを呼んでいるトトの声が聞こえた。





「おぉぉ!
今行くよ、おっさんッ!?じゃあな、ティアラ。早く用意しろよ。」

「うん…」





ルフィはトトのほうへ走って行った。

ティアラはルフィの背中を見ながら右腕を擦る。





「……」

《あった…筈……》





ティアラはルフィの言葉が妙に気になった。

唯一。
自分の過去を知っているルフィに言われると、やはり不安になる。





「ティアラ?
早く行かないとナミが怒るぞ。どうかしたのか?」

「…!」





ぼー…っと。
考えていたティアラに、チョッパーが声をかけてきた。

心配そうに見上げるチョッパーをティアラは優しく抱き上げた。





「何でもない。ありがと、チョッパー。」

「いいって別に。
そうだ!後で歌、聞かせてくれよ。」


「うん。」
「やった!」





チョッパーと楽しそうに話ながら、ティアラは町の入り口に集まっているルフィ達の所へ向かった。
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