ワンピ短篇夢U
□争奪★愛しい人の唇
2ページ/7ページ
間接キスを逃した五人。
あれだけのことで
愛しい名無しさんを諦めたりはしない。
またも彼らは
名無しさんがいないのをいいことに動きだした。
サ:「名無しさんちゃんのキスを賭けて“これ”で勝負だ!!」
チョ:「トランプか?」
ゾ:「くだらねぇ。男の真剣勝負がカードゲームかよ!」
ル:「ケンカは駄目だって名無しさんは言ってたからな。おれはどんなもんも受けるぜ!」
ウ:「トランプか。まぁ!カード王と呼ばれたこの俺には楽勝な勝負だ!」
サ:「やらねぇ奴はいいぜ。俺が名無しさんちゃんの唇を奪う所を指食わえて見てんだな!」
ゾ:「んなことさせるかぁ!!いいだろう!やってやるぜ!トランプ!!」
男部屋で渦巻く欲望。
彼らは
愛しい人の唇を守るため、いざ決闘の場へ。
チョ:「で?何するんだ?ババ抜きか神経衰弱か?」
サ:「止めろよ。チョッパー。愛しい唇を賭けた勝負にそれはないぜ。」
そもそもトランプで決めるほうがどうなんだ。
ル:「何かあんのか?」
サ:「真剣勝負と言ったら“ダウト”だ!!」
ゾ:「嘘当てっこのどこが真剣なんだよ!もっとマシなポーカーとか…」
ウ:「ふっふっふ。解ってないなゾロ。
“ダウト”こそ簡単で難しい駆け引きが存在するのが解らないのか!あれには己と己の良心と戦い、なおかつ敵を欺かなければならない過酷な…!」
ゾ:「はいはい。」
ル:「何でもいいよ。」
チョ:「早くやろう!」
ウソップ凹む。