ワンピ長編夢Ⅰ
□もう一人いるんだ
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ただ今。
東の海を航海中の麦わら海賊団。ココヤシ村を出発して数日後、世界中に“モンキー・D・ルフィ”の名が知れ渡ることになる。
「なっはっはっはっ！！
おれ達はお尋ね者になったぞ！！三千万ベリーだってよッ！」
大喜びのルフィ。
それをよそにナミは大きく肩を落とす。
「これは命を狙われるって事なのよ…！？この額ならきっと本部も動くし…。これはこんなとこで、のんびりやってる場合じゃないわね。」
「…だろうな。
海軍だけでも面倒くせぇのに、賞金稼ぎもいるからなぁ。」
少し眠そうなゾロが付け加える。
「と、なると。…ふぅ。」
「い、い、いよいよ行くってことかぁ！！おい！」
サンジが意味ありげにタバコの煙を吐く。多少の緊張が見られるウソップ。
船員全員が船長に目線を送る。船長の一言を聞くために。全員が期待をよせる視線の先の口が開かれた。