ワンピ長編夢T
□海賊王が死んだ町
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新しい仲間。
ティアラを乗せ、コラセ島を出航したルフィ達。
「よぉーしッ!!
これで“偉大なる航路”に行けるぞ!ティアラも仲間になったし!お前等も忘れ物ねぇか〜?」
ルフィがみんなに聞く。
「お前がどうなんだよ。」
「そうだ!クソゴム。
こんなに綺麗なティアラちゃんを忘れ物扱いすんじゃねぇ!失礼だろうが!!ティアラちゃんにあやまれ!この!」
サンジはルフィの頭をかかとで突く。
「いいの。
それが一番いいのかも知れない。」
「またお前は…そういう事を言うな!」
バシィ!
ルフィはティアラの頭にチョップをくらわす。
「…ごめん。」
「よし。
解ればいいんだ。」
「あぁ!クソゴム!
ティアラちゃんに何してんだ!」
わいわいと。
仲間と戯れるティアラに自然と笑みがこぼれる。
しかし、その笑みにはまだ暗い影が感じられた。
しばらく進むと島が見えて来る。
「おい。
なんか島が見えるぞ?」
ゾロがナミに報告する。
「見えたか…。
あの島が見えたって事は、いよいよ“偉大なる航路”に近づいてきたって事!」
全員島を見る。
ルフィの隣にいたティアラも島を見つめている。
「あそこには…有名な町があるの。ローグタウン…、別名“始まりと終わりの町”…かつての海賊王G・ロジャーが生まれ…そして処刑された町。」
「海賊王が死んだ町…!」
ルフィの顔が真剣になる。
「…海賊王…。」
ティアラは呟く。
「行く?」
答えは聞く迄もない。
船はローグタウンへと向かった。