ワンピ長編夢T
□方向音痴と暴走巫女
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“始まりと終わりの町”ローグタウン。
麦わら海賊団はこの町で各自、用事を済ませている。
「……やっぱ三本あると落ち着く。」
ゾロが町の往来を堂々と歩っていた。
《…買い物も済んだし。どうするか…》
ゾロが考えていると。
前のほうに人だかりが見える。
「……あ?
むさ苦しい集団だな。」
人だかりは男しかいない。ゾロは違う方向に行こうと、その人だかりに背中を向けた。
「これからどこか行きませんか!」
「俺達と遊びに行こうぜ!楽しいから!」
「向こうに綺麗なお店があるんですよ!僕と…、どうか一緒に?!」
男たちは誰かをナンパしているようだ。
「どいて。知らない奴とは遊ばない。」
「!!?」
《…この声…!?》
ゾロは人だかりの中心を探した。
そこにいたのは。
ティアラ。
《やっぱり…!?
何やってんだか。あの女は……!》
ティアラに群がる男達は全く帰る気配はない。
誘いに乗って来ないティアラの態度に業を煮やし、一人の男がティアラの腕を強引に引っ張った。
「さ!!
俺と一緒に行きますよ〜!お嬢さん♪」
「!…、離して!」
ティアラは反動で前に倒れそうになる。
どさっ…
ティアラは何かに支えられた。