ワンピ長編夢U

□巫女とオカマのかくし芸
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ドラム島を出航して今日で五日目になる。

麦わら海賊団はひたすらアラバスタへ向かっている。




「ルフィ!
てめぇがエサ食っちまうからいけねぇんだろうが!
釣れるもんも釣れねぇよ!!」

「何言ってんだ。お前だって食っただろ。」


「俺はエサの箱のフタの裏についてたヤツ食っただけだ!」





麦わら海賊団は今、食糧難で困っている。

というのも…。
船長であるルフィの日頃からの盗み食いが原因。
最近のサンジの一番の悩みである。

そのため。
ウソップとルフィが釣りをして何とか食料を確保しているのだ。

だが。
彼らの空腹は限界に来ており、釣りのエサにまで手を出す始末。





「おい。いい事考えた!
エサあるぞ!」





ルフィが何やら思いついたようだ。
それは、ビビの断末魔の叫びにより発見される。





「ルフィさん。ウソップさん。何か釣れ…、…!!?カル―――ッ!!!」


「サメとか釣れるかな。」
「俺は海王類を釣りてぇな。」



「クエーェェーッ!!」






ルフィの良い考えとは。
カルーをエサにして獲物を釣るという囮作戦だった。





「あなた達!カルーに何してんのよ!!!」





ビビの鉄拳がルフィとウソップに決まる。

ふと。
海上に目をやったビビは、前方に何かを見つけた。





「煙…!?」

「何だありゃ!」
「わたあめかな。」





ビビは初めて見る現象に驚き、キッチンにいるナミへ知らせに走った。





「ナミさん来て!正面に何かあるみたい!!」





キッチンにいたチョッパーとティアラ。
慌てて入ってきたビビに驚いた。

ナミは急いでキッチンを出て行く。





「私達も行こうか。」
「おぉ!」





ティアラ達もナミに着いて行った。
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