ワンピ長編夢U

□使者の警告
1ページ/12ページ







アラバスタ到着目前。
メリー号に緊張が走る。






「ゾロ。
絶対…、動かないで。」





ティアラはキッチン脇の階段を下りて、船の手摺りから辺りを見回した。

ゾロは太陽に影がかかっているのに気付いた。

空を見上げる。
すると、上空には黒い影が見える。





   バ…!


「ティアラ!上だッ…!気を付けろ!!」

「上…!」





ティアラも自分の真上を見上げた。

だが。
時すでに遅し。







  ゴォォォ…



「よそ見は駄目ですよ。
ティアラ様。」

「…ッ!!」





ティアラの目の前に現れた一人の男。
ティアラが油断した瞬間、激しい蹴りの一撃をティアラに放ち、ティアラをメインマストに叩きつけた。






「ティアラ!!」

「…ッ!!」





ティアラは蹴られたお腹を押さえ、苦しそうな表情を浮かべる。





「何だ!今の!」

「ちょっと何!?」





ゾロの叫びと大きな衝撃の音に呼ばれ、キッチンからルフィ達が飛び出して来た。

ルフィ達の目に入って来たのはティアラの姿。





「ティアラ!!」





と同時に。
聞き慣れない声が耳に入って来た。





「ティアラ様…。
さすがです。この一撃だけでは気絶してくれないんですね。」

「―……!!」





男は見慣れない。
青い色の民族衣裳の様な服を着ている。

両手首には銀の腕輪。
背中には大きな剣を背負っている。






「誰…、…!?」

「ティアラ様。
あなたと僕は初めて会いますから、僕を知らなくて当然ですよ。」





状況が解らないルフィ達は二人の様子を見ている。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ