ワンピ長編夢U

□砂漠の決闘
1ページ/13ページ







エルマルを出発したルフィ達。

長い長い砂漠。
ひたすら歩いて行き、ようやくユバの手前まで辿り着いた。

もう日は沈み辺りは暗い。





「もう夜ね…。」

「あと少しだから。みんな頑張って!」





へとへとになっているルフィ達を、ビビは励ます。


それもその筈。
これまでの道中、アクシデントが多々あった。

ラクダと友達になったり。荷物や食料を全て失ったり、大変だった。
腹ペコや喉の渇きが体力をよけいに消費する。





「ティアラー…!
お前、何でそんなに疲れてねぇ―んだ。」

「疲れてる。」


「嘘だ!
だって全然疲れてる様に見えねぇ!!」

「疲れてる。」





出発時と変わらぬ表情でいるティアラに、ルフィが絡んでくる。





「ルフィ!
ティアラちゃんが嘘つくか!!黙って、シャキシャキ歩け!!」

「あだッ!」





サンジがルフィの背中を蹴り、早く歩くように促す。

その時。
ティアラは何かの異変に気付いた。





「……ビビ。風が変。」

「え…?
風が強くなってきた!」


「それだけじゃないわ。
何か凄い音がしない?」





その声を聞いたウソップが、前方を指差しながら叫んだ。





「おい!!あれ何だ…!!前にすげぇ砂が…!」





前方。
そこに見える煙を見た。
轟音が煙の方から聞こえてくる。この方向からすると目的地のユバだ。






「ユバの町の方から…!
え…?町の様子がおかしいッ!!あれは…砂嵐!」


「何ぃッ!!?」





そう。
ユバは今、砂嵐に襲われていたのだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ