ワンピ長編夢U
□巫女と海軍と指輪
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水の恐怖から、とりあえず逃れたルフィ達。
檻の中で仲良くビビの助けを待っている。
「ビビまだかぁ〜。」
「Mr.プリンス無事だろうなぁ〜?」
ルフィとウソップは、ダラダラと体をくねらしている。
「あんた達!!
ちゃんとした態度でビビの事待ってなさいよ!!今必死になって助けを呼びに行ってるのよ!?」
「は―い。」
「ふわぁ―い…。」
ナミは、気の抜けきったルフィ達に喝を入れる。
そんなナミに冷ややかな視線を送る。
「おい。ナミ。俺達はまだいいほうだぜ?」
「はぁ?」
「ゾロを見ろよ。」
「何よ……?」
ナミは二人に言われるがままに横にいるゾロをみて見る。
「……///…♪」
鼻の下がやや下がり気味。今にもラブコック並にハートが飛び出しかけている。
「なッ!!?」
「な?すげぇだろ。」
「サンジに匹敵するかも知れないぜ。」
三人が悲鳴や驚愕するほどゾロの顔がゆるゆるだったのだ。
頬はほんのり赤い。
「気持ち悪い!!!
何があのゾロをあそこまで骨抜きに……?!」
「ナミ。あれだ。」
「そっちそっち♪」
「そっち……。」
ナミは二人が同時に指差す方向をゆっくりと見た。
その方向はゾロの視線の先と同じである。
「あ…なる…ほど。」
そこにはティアラが鼻歌を歌いながら檻の前で、軽く舞いを踊っている。
それをゾロはがん見。
ナミはさらにため息を長く大きく洩らす。
「もう〜…バカばっか。
早くここから出たい。」
ナミの悲痛な…そして素直な心の叫び。
もっともな気持ちだ。