〜あめあがりのごご〜
□第１章 猫耳少年
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とことこ
てこてこ
とこ
てこ
とこ
てこ
飛李（誰かついてきますね）
〜あめあがりのごご〜
ねことひとのものがたり
３７４２年６月３日
朝から降っていた雨がやんだので、買い物に出かけ、そしてその帰りの一見少女に見えない少女、飛李が気付いた
誰かがついてきている
くるり、と飛李は顔だけ振り返ってみる
『ミッ！？』
そこには少年がいた
しかし、ただの少年ではない
まず、耳が猫耳で、しっぽがついている
しっぽの先に茶色のブチがついているが、あとは真っ白だ
そのしっぽはさっきまでピーンとしていたが、今はしょんぼりしているように曲がっている
『ミ、ミミッ。ミィーン…』
服装はポケモン『ルビー・サファイア』の男子主人公の服である
相当なファンと飛李は判断した
飛李「……………」
飛李は何も言わずくるりと前を向く
『ミ、ミミッ！ミィ〜ン！』
がしい
その少年が飛李の腕をつかみ、抱きつく
飛李（行かないで、ですか）
飛李は納得する
そして言っておくべきだったと少し反省する
飛李「大丈夫ですよ」
『ミミッ？』
飛李「着いてきてください」
するとその少年の表情が変わっていく