Darkness ≠ Shining 2
□第一章 再会
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「うわあぁ!たっ、助けてくれぃ!」
小太りで中年の男が土下座しながら言う
ここはとある有名企業の社長室
天井はガラスで出来ており、満月の光がさしこんでいる
床には白い大理石が敷き積めてあったが、今は体がまっぷたつになっているホディーガード達の血で赤く染まっていた
もちろん中年の男は社長で、約5分前は高価そうな黒革の椅子にふんぞりかえっていた
しかし、今はその椅子に、違う者が腰かけている
黒いマントに黒い甲冑と全身黒づくめだが、顔を全て隠す仮面は真っ白だった
兜はつけていないため、緑色の髪がよく見えている
体の大きさからして12〜3歳ぐらいである
「…全く、先に『奴を生かしておくな!殺れい!』といったのは誰だったことやら」
口に白い球体を放り込みごくりと飲みながら言う
「あ、あれはあんたの強さ…
「あんたぁ?」
社長は鋭く冷たい視線を感じ、びくりと動く
「…貴公の…
「…頭の悪い奴めが。それは同等又は目下の男子に使う言葉だぞ。」
ゆっくりと足をあげ、机に普通に下ろす
足が机についたと同時に『ばごんっ』と音がして1つの机が2になった
社長は他に言い方がないか口をぱくぱくさせながら考えた