REBORN!

□●─約束─●
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一生側にいるよ、
とか


もう離さないから、
とか


お前が居なきゃ生きていけないんだ、
とか


言葉では何とでも言えたし

言うだけ自由だ



信じるだけ無駄だと

言われる度に思っていた


だけど心の何処かで期待のように信じてしまうのは

真剣な眼差しと

山本の言動と行動がそうさせるだけのものを持ち合わせていたから







「…や、山本…?」




やはり、
現実はそんな夢のようなことは無かった


結局人間なんてもんは嘘がつけるし

約束なんてものは
“絶対”なんてありえないものだ









『…獄寺。』

山本に揺さぶられ起こされる。


─シャキッ

日本刀と鞘が擦れる音が狭い部屋に響く。

『あ?仕事か?』

『敵のマフィアが尻尾だしたらしくてな』

『…へぇ』

『無事帰ってくっから心配すんな』

茶目っ気たっぷりに山本は獄寺の頭をガシガシ撫でる。
俺はその手を払いのけ、
『誰がテメェなんかの』

睨んでやる。
だが、山本はそんなの気にする様子も無く次は銃に弾を詰め始めた。

『待ってろよ。ただいま、ってお前に真っ直ぐ言いにくっからなー』

『いや、10代目への報告が優先だろ』

『あははー。冷てー』

『……』

『……獄寺…約束、だ』


─待ってろよ─


─信じて

  待ってろよ─







この時

俺は信じていた


テメェを責めるのは筋違いだけれど


変わり果てた山本が帰って来た時


どうすればいいか分からなかった


約束したから


山本を信じた


俺は
『待ってる』
という約束を果たしたけれど


自分一人果たしても

意味なんて無かったのだ



悪いのは敵か、弱い山本か



「…約束なんて…」


はたまた約束なんてしてしまった自分か─





言葉とは

どうしてこんなに
脆いのだろうか


そして思う

もう誰も信じることはないと







END
→アトガキ←
…不完全燃焼.
もっと山本の敵との戦闘シーンを書きたかった.
いや、書けよって話ですね;

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