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「ッ!!イッタ〜イ!!!」
「我慢しろ。」
「あう〜〜〜」

マックスの腕や足の所々に小さなかすり傷がいくつもあった。
レイはその傷1つ1つに水で濡らした布をあてていた。

「もうちょっと優しくしてヨ、レイ。」
「自業自得だ。ったくちゃんと前を見ないからこうなるんだ。」
「だって〜」
「だってじゃない!」
「ッ!イタイッてばぁ!!」

そういってレイはマックスの腕を軽く叩いた。
腕、傷を叩かれたマックスは悲痛の声を上げる。
今日、マックスは公園でスケートボードを走らせて遊んでいた。
珍しく公園には人の姿が無かったため少し羽目を外していた。
そんな時、公園の前の通りをレイが通りかかった。

「レーイ!!」

それに気づいたマックスは大声でレイに声をかける。
レイはマックスの声に気づき、公園の方に目を向けた。
マックスがこちらに向かって手を振っていた。
・・・・・スケボーに乗りながら。
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