文章置き場
□希〜NOZOMI〜
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今更、自分に振り向いてほしいなんて思わない。でもせめて、この気持ちだけでも伝えておきたい。明日には、自分たちはこの大空の一部になってしまうのだから。
「ストライクエンジェル、あのさ・・・」
彼の声に振り向いた彼女は目に涙をためていた。
「聖O男ジャックさん・・・!」
ーーーえ〜〜?なんで?なんでいきなり泣いてんだよ〜〜!?
「あー、あ、あのさ」
男ジャックは混乱しながらも切り出した。すると、
「さっきの会議、立ち聞きしてしまいましたの!本当に・・・?本当に特攻を実行するんですの?」
彼女の方から、泣きながらたずねてきた。
「あ・・・ああ、みんなそのつもりだぜ」
ーーーさっきの会議、聞いてたのか。それで泣いて・・・。
「他に何か方法を・・・」
泣きながら続ける彼女に、彼は言った。
「ストライクエンジェル、その前においらは君に言っておきたいことがあるんだ。」
ーーーでもその涙はきっと・・・、一番目にはあいつのための涙なんだろうな・・・。ーーー
それでも、この気持ちは知っていてほしい・・・!
「実は・・・、実はおいらはーー」
その時。
「ストライクエンジェル?どこー?」
彼の言葉は遮られた。