★優雅の駄文小説。
□『カワイイ人』
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最初の印象。
「小動物みたいな人だなぁ〜…。」
だから雑誌のインタビューで『hydeさんの第一印象は?』って聞かれた時、「小動物ですね(笑)」って答えたんだ。
俺の方が年下なんだけど、本当にほっておけないって思った。
もし動物に例えるなら、ハムスター…かな?(笑)
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携帯画面には着信を知らせるその人の名前。
これから待ち合わせて一緒に飲みに行く人。
「hydeさんだ。どうしたんだろ?」
待ち合わせ場所と時間は決めてあったはず。
不思議に思ったけど早く出ないと切れてしまう。俺は慌てて電話に出た。
「もしもし?hydeさん?」
『もしもし?ナリくん〜?』
耳に心地良いhydeさんの声が響く。
癒し系、って言うのかな?
『今日、飲みに行く約束だったやろ?』
「あ、はい。もう着いてますよ。」
『嘘っ!?』
あ…もしかして急用でもできたのかな…?
俺はちょっとガッカリしながらも言葉の続きを待った。
『実はなぁ…迷子んなってもうて…ι』
「へ?」
そんな言葉に俺は思わず間抜けな声を出してしまった。