話
□ジュウサン
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あなたは友達
何があっても 何を起こしても…
わたしは待ち続けるから
あなたが再びわたしの前へ現れる日を、
ずっとずっと待ち続けるから…
振り返ると、あなたがいる…
その気持ちを忘れないから………
- clover - 〜幸せ。只、それだけを願って。〜<壱拾参>
「まだぁ〜」
シラが疲れ果てた声を出す。
「まだやって、さっき言うたばっかやろ?? お前、体力なさ過ぎ〜」
ナツキはにっこり笑って返すと、シラはまた頬をふくらませる。
「そんな先生だけだって。美砂都ねぇちゃんはさっきから先生の出した猫にのってるし…」
時間をかなり食ってしまった一行は時間短縮のために、体力の続く限り走ることにしたのだ。
しかし、それは一般人の美砂都にはかなりつらい事であったため、
ナツキが術(←禁術に近い)でだした猫(化け猫)に美砂都は乗っているわけだ。
「ナツキさん…時間の事はいいので、休ませてあげてはいかが…??」
美砂都はいうが、ナツキはすぐに答える。
「ダメです。任務完了とは、その条件を完璧に満たした場合のみ。少しの妥協も許されません。」
かなり事務的な口調で答えると、自分の部下達にほほえみかける。
「チッ…」
シジョウがあからさまに舌打ちをして、結局休憩もなく進むのだった。