ことのはあつめ

皆様の素敵な詩を載せてみませんか?
※転用・転載は禁止とします。

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03/05(Sun) 13:09
真実
捺月来邪

いつか君に話したいと思っていた言の葉は
未だに俺の心の奥底に眠ったままで
溶けることのない氷を身の内に置いてあるようだ

俺の言の葉は君をあんなにも傷付けてきたから
また君を傷付けてしまうかと思うと
喉に空気が詰まったように
何回も考えた言の葉は出て来れなくなってしまう

こんなにも臆病な自分がいるなんて思いもしなかった…

君は俺の言の葉にどんな反応をするのだろう


『知ってたよ』と笑ってくれるか
『何で今更』と怒るか
『‥‥‥』何も言わずに泣き崩れるか


HP
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02/18(Sat) 20:35
Notitle
捺月来邪





空を睨んでいた



太陽を睨んでいた



明るく照らし出される世界が嫌いだった





あの子がいなくなったのに

夜が明けて朝が来る



あの子がいない世界なんて

意味がないのに

関係なしに進む時間



そんな世界が嫌いで

睨み続けていた


HP
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01/19(Thu) 19:36
Notitle
捺月来邪



空が朝焼ける中
僕たちの足ははいつもの家路を辿る

帰りたくない
それでも
そこ以外に帰るべき場所がなくて

僕たちは夜の間だけ
ほんの少し
羽を広げて飛び回ってみては
また鳥籠へと帰っていく



その時はまだ
朝焼ける空に還れることを知らなかった


HP
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01/03(Tue) 12:26
捺月来邪


もう座ることのない机
もう写すことのない黒板
もう走り回ることのない校庭

あんなにも嫌いだったのに
こんなにも不快なのに

いまは寂しさだけが残る

あの頃は
あの頃は…

オレンジに染まる



木の葉

どれを見ても
こんなにも
寒々しい気持ちにはならなかった…

オレンジに染まる
箱庭に笑顔で
手を振っていたあの頃はもう








ここにはない


HP
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12/24(Sat) 22:24
遠い日の歌。
捺月来邪



どこからか
懐かしい歌が聞こえてくる

曖昧な記憶の中で
曖昧にしか思い出せない

とても大切な曲だったのに
とても大好きな曲だったのに

霧の奥の景色を見ているよう…

思い出そうとすればするほどに
深い霧の中へと
消えてゆく


HP
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