魔法世界

□18:こちら、吸魂鬼退治屋
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雨が降り続けているのに、まるでそこに太陽の光が差したような。

この明かりの呪文はこの日のために取得したようなものだ。
とりあえず成功したことにほっと息をつく。

吸魂鬼はその光を避けるように下がった。
けれど競技場から出て行くという意思はないらしい。
じっとその場に止どまる。
灰白色に冷たく光り、水中で腐敗した死骸のような手がマントからそっと出た。

私は、彼らに希望などを取られる心配はない。


なら、魂は。


吸魂鬼の接吻も、平気なのだろうか。
急に不安になる。
魂は無事、という保障はないからだ。


「死んだら、元の世界に戻れるのかしら」


守護霊の呪文などの高度な魔法はまだできない。
悔し紛れにつぶやけば、後ろから銀色の何かが飛び出して来る。


ダンブルドアのパトローナスだった。






何かが変わって
何かを変えて





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非力な自分が、もどかしい

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