‡参之巻‡

□未定
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汚れて欲しくなんてなくて

苦しませたくもなくて


けれどそう思うのはエゴで



それでも、
この無力な手から


たった一つ、繋がる術を


奪われることだけはないように










契り










求めていたのは いつだって自分の方だった。

必要とされているかどうかなんて分からなかった。


ただ、近づきたくて。傍に居たくて。


そう思うこと自体がエゴだとは気づいていても、

知らない振りをしていたかったのかもしれない。



「甘いのよ、サスケ君は」


何も分かってない、ナルトのこと


言われた言葉は 予想以上に心を抉る。

辛辣に響くのは それが他でもない彼女からのものだからだ。


常にアイツと共に在り、背中を預け合えるからこそ。


「‥羨ましいとか言っちゃうわけ、アナタ」

「…‥そうだったら」

「その瞬間殴ってやるわ」


素手じゃないわよ!拳じゅうに毒草塗りつけてやるんだから!

だから二度とそんなこと考えるな、といのはクナイにこびりついた返り血をふき取りながらしかし視線だけはサスケを据えてそう言った。

彼女は先ほど単独任務から帰還してきたばかりで。いささか殺気立っている。

そんな中で彼女がサスケと2人になったのは 全くの偶然だった。




「‥なぁ、」


アイツは ナルトには


「必要、なのか」


それなら俺は?


お前になら 分かるのか?
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