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□愚者の楽園へ 01-06
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愚者の楽園へ 02


 |アマント|01|
 :extra-
  terrestrial

 

  [teller]
  ⇒ YAMAZAKI












天人さんが言うには
全ての知的生命体の
命の尊厳はフラットで
皆平等に尊いらしい





隊士の毎日は、 基礎訓練に実施訓練、 技術講習、 城下巡回と只でさえ忙しい。 その合間を縫って、 俺や沖田みたいな若年者は、 希望すればオールジャンルの学術講習(ゼミ)を無料で聴講出来る事になった。

沖田が近藤局長に頼んで始まった事なのだが、 学問奨励傾向の幕府から旨く金を引っ張ったのは多分副長だ…

ランダムな寺子屋通学は息抜きになったし、 選択科目によっては『うみのなかまたち』等の楽しいビデオ観賞なので、 皆旨く仕事のシフトを緩めるのに有り難くその制度を使っていた。 然し、 選択によっては楽しい『うみのなかまたち』レベルばかりの訳も無く、 あまつさえ試験(テスト)迄も在ったりする。







知的生命体は、 宇宙局公認認知能力値が、 健康体300体平均6.00以上の生命体をさす。 ちなみに地球型・霊長類人科は、 7.33…………

外見的には直立二足歩行型が最も多いが、 多種多様な進化と種の改良により、 その身体的特徴は幅広い。

例えばナノミクロン工学の先駆者、 微小化細胞属類は、 体長わずか5ミリにも満たないため、 外敵に成り得る生物の多い地球へは渡航規制を有す。 またゲル状属類は、 ほぼ地球のアメーバに似た外見で、 抗菌力が極めて低く地球の環境には不適合な為やはり規制の対象になっている。 ヒト科進化系でテレパスによる意志疎通を要するJ-LOT、スモールグレイ等の種は、 一部の地球在住ヒト科の粗野な思想を感受しメンタルバランスを崩す症例が多発した為ネオ・エドシティ・スペースタワー管理区域までの渡航許可に制限された。 この様な種の違いによる生命体間の摩擦を解消すべく、 設けられた全宇宙入出管理規約に則(ノット)り…………






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