⊂day-to-day⊃

□ Tokyo Go-Go 1
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No.214
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東京ゴーゴー
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  東京ゴーゴー
  [#051] records

  





たしか明日は昔の友人の誕生日だ。 私はその人が作ってくれたミクステープを今でもたまに聞く。 最近はプロのDJのミクスCDを良く売ってるけど、 その人も、 そうゆう仕事が全然出来ただろうなって思う。 その人はちょっとの間だけ音楽に携わる仕事をしてたんだけど、 都合で違う道に進んだ。 あの人ならば商品として売り出せる物がちゃんと作り出せただろう。

ある時期、 その人には幸・不幸入り交じり不可思議な事が相次いだ。 それは偶然だったのかもしれないし、 他に恣意的な要因があったのかもしれない。 何れにしても今の私には真実は遠い。 私が不思議に感じたのは、 その人が会話上に出したアーティストは、 何故か数ヶ月後に実際にブレイクする、 それが何度か続いた時だ。 音楽に関して先見の明があったんだね。 でももしも、 もしも、 あの人に注目してた人がいるのなら、 あの人から才能を盗むだけじゃなく、 音楽の仕事をさせるべきだったと思う。 その人は信念を持ってたし、 誠実に物事に取り組む人だったし、 好きな事に凝る人だったし…その事はあの一部屋潰したレコードの量が物語ってるだろう。 そして、 何よりセンスがあった。 …変なのも沢山持ってたけどね。 私が好きだったゼイニクの歌まで、 ちゃんとレコードを持ってたのには驚いた。


レコードを立てて並べた厚みの上が、 テーブルになってたのを思い出す。 壁のオブジェも、 色のキレイなレコードだった。 いつか、 あの雰囲気が、 小説か何か…文章でも他の手段でもいいから、 表現出来たら良いな、 と今は思う。 明日は、 あの人が幸せな誕生日だと良いと思う。














これは先月
書いた文章です

Jul.25th.07


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