⊂day-to-day⊃

□ Tokyo Go-Go 1
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  No.215…1
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東京ゴーゴー
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  東京ゴーゴー
  [#052] mermaid


  






西洋の『人魚姫』…日本の『赤い蝋燭と人魚』…人魚のお話を思い出すとどうもやりきれない、 今一つスッキリ納得がいかない気分になる。 そんな人は多いと思う。 そこで粗筋を今更説明するまでもない有名な『人魚姫』について、 せめて少しでも気分がスッキリする見方は無い物かとバイヤスに検討してみた。 登場人物は皆、 完璧ではなく、 それぞれ人間的で愚かしい間違いを犯している。 その登場人物の中で、 あの悲劇的なラストに大きく要因した順番を冷静に考えてみて欲しい。 これをするだけでも、 下がった気分はかなり持ち直せる。 各人物の取った行動から、 彼らの長所欠点、 ターニングポイントになる事実の把握…と分析しているうち、 ストーリーの余韻に浸り落ち込んでる場合ではなくなる。


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●主人公の人魚姫

海上の大型台風にて人命を救助した際、 男性被災者には意識がほとんど無い。 その状態の相手に妄信的恋心を抱き、 家族や身分やそれまでの信頼関係を全て捨て、 生体改造を行ってまで、 その一方的な好意を抱いた相手に寄り縋る情熱は、 幾ら未成年だと言っても専断で破綻している。 災害救命の場での当然の行為であるにも関わらず、 命の恩人であるというアドバンテージだけで、 好意の成就を楽観する傾向も身勝手である。


●魔女

人魚姫の人生経験の無さが、 全ての愚行を招く要因だと諭す役目であるにも関わらず、 彼女の差し出す財宝を我が物としようと、 彼女の計画に手を貸す奸佞で最低な大人である。


●王子

兎に角、 鈍感であった。 命を助けてくれた恩人の美声だけを頼りに、 別人の女性をその恩人と思い込み、 結婚を決意。 しかしその別人女性は身分的にも相当であり、 特に恩人で在っても無くてもその女性と結婚していた可能性は高い。 陸に上がり身寄りの無い人魚姫の面倒を見る、 人の善い一面もうかがえる。


●王子の婚約相手

陸に打ち上げられた王子の第一発見者で、 発見時の救急救命をしたのは自分であると勘違いをした王子に、 その勘違いを訂正する事無く自己の手柄にし、 彼からの愛情を得た。 身分が高く金銭的余裕のある相手に、 偽証により結婚話を乗り気にさせた詐欺行為に当たる。 しかし当時の階級的確執の多い結婚事情から、 彼の愛情が無くてもこの結婚は成立していた可能性も高い。


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さて、 コイツは悪いなぁ…と思う順番を考えてみて下さい。 切ない気分を乗り切れます。

泡になる運命の時刻は夜明け。 生への執着を諦めそれを待つまだ子供みたいな彼女。 寝入っている男の心臓なら、 簡単に刃を突き刺し止めを討てたのに。 でも彼女には出来なかった。 自分の肉が溶け落ち、 泡に成るのをただ待つしかない。 …何だかまだ気分が晴れない。 そんな時は気分スッキリ『人魚姫』を考える方法その2・人魚姫パロディを考えてみよう。 (ぁ、 ちょっと同人ブログぽいノリが返って来たね…)作者の没後かなり経ってるしね、 色々考えて発表してみてはどでしょね。 例えばそだな……



































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