⊂murmur&more⊃

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#031…1




  #031
  /サガリン
  :and we loved her

 


  でもって僕らは
  彼女が
  好きだった




















沖田隊長…どよ?
ココロの準備は…
いよいよ乗り込むぜ


「オゥラィっす
 山崎さん
 上げてこーぜ」


合点!
ぉぉっしゃ
ヒァウィ…


 「「 ゴ !! 」」




敵陣に斬り込む気合いで、 向かうは副長待つ執務室。 アポは取って在る。 俺らは今からプレゼン一発決めに行くのだ。 屯所の隊士達、 否、 同志達の魂集めた署名を持って…


  此の企画、
  絶対通す!





「“一日局長”で
  屯所にタレント
  喚びたいだってぇ?
  面倒臭ぇ
  ンなもんナシ」


…ぃやぱねー、 副長は賛成する訳ねーと思った…


「勘弁しろよ
 何だ? 山崎沖田
 テメェらの大事な話
 ってのはコレか?
 マジか? 阿呆か…
 第一ソレ喚んで
 どーすんだ??
 誰の何の為によ?」


ぃょし、 良く聞いてくれたツッチー! そーご、 此処はビシィッと決めてけ!
小さく頷いて沖田はスッと土方の前に立つ。




「土方さん
 頭良んだから
 解んだろィ?

ここのイメージアップの為でさァ。 堅気の皆さんの中にゃ真選組を殺人鬼集団だと誤解してんのもまだまだいやしてね、 屯所なんざ血生臭え“鬼哭啾々の館”扱いなんですぜィ。 んなおっかねぇイメージ一掃しちまうイベントぶっ咬まして…例えばユウちゃんみてェな電視タレントに来て貰ってー、 組の印象アゲアゲ・フライハイ作戦と行きやしょうぜ」



「いんだよ
 少しっ位おっかねぇ
 イメージで
 こちとら対テロ部隊
 なんだからよ
 大体何だ其の
 究極馬鹿っぽい
 作戦名は…」


沖田の明解な扇動にも全く揺るがず、 副長は新しい煙草に火を点けた。
いよいよ出番だな…冷めた態度で煙を吐く副長の顔真前、 煙草ギリん処に俺は例の魂の結集を突き出した。


「…ンだ? 山崎」


土方副長…コレ
企画に賛同した
隊士と地域の方々の
署名っス…


「…………え、
 この量全員?」


ハイ
犯罪者への威嚇も
確かに大切です
……が、
地域の人々に
喜ばれてこその
我々警察なのでは


「……」


よし土方焦ってる!
沖田と目で
勝利を確信し合う。


「……駄目」


ぇぇぇっ
なぁーぜぇー!!??


その時
狼狽える俺らの後で
救いの父の御声が…




「何でョ良いじゃん
 やろうや」





近藤局長ぉぉっ
ぅぉぃぇーぃ!!









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