【NARUTO/鋼 】

□【 地 位 】 《ロイ単独思考》
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  位
















「ロイ・・・・? ロイはいる?」


「・・・はい?母様、ここです」




整えられた広大な庭の一角にある遊具のブランコで友人と遊んでいたロイは、屋敷から出てきて辺りをキョロキョロしている母に大きく手を振った。





「母様、ここです!」














「全く、ロイったらまたこんなに洋服を泥だらけにして。」

そう言いながらもハンカチでロイの顔についていた泥を優しくふき取る。



「・・・早く着替えてらっしゃい。今日はお父様とお兄様が戻られるのよ。」

その言葉に太陽の様なロイの無邪気な笑顔が一瞬にして曇った。





「え・・・・・」



嬉しそうに話す母の顔は、この時ばかりは母の顔というよりも女の顔に変わっていた。













――― ガルシア・マスタング

ロイの実父であり、軍の准将の地位にある男。
だが、ロイは父が苦手であった。


自室に着替えに戻ったロイはいつもよりも、のろのろと着替え始めた。


















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