【SD/その他】
□高校1年春、君との出会い 仙道彰
1ページ/15ページ
サクラ咲く4月。
実際にはもう散り切っているけれど、義務教育を終えて高校に進んだ学生たちは、サクラサクだ。
春とはいえまだ朝はかなり冷え込むけれど、そんなものは若さゆえものともせずに学生たちは賑やかに学校への道のりを進む。
新しい学校、新しい友達、新しい生活。
不安を覚える者も少なくはないけれど、多くは近い未来、新たな世界へと胸を膨らませて・・・。
「あー眠い」
ぼやきながらカッタルそうに仙道は学校へと続く道を歩いていく。
いくら寝起きが悪くて、中学時代遅刻記録を更新させ続けてた仙道でも、さすがに入学初日ぐらいは遅刻できない。
高校から神奈川のバスケ名門校、綾南高校に推薦入学が決まった仙道は神奈川の鎌倉で1人暮らしスタート。
海岸沿いを走る江ノ電に乗って通学する事になる。
朝から海のひとつでも見ていこうなんて、とんでもない。
残念ながらお預けになり、目覚まし3個セットが鳴り響き、何とか目を開けて、シャワーを浴びて。
朝食もソコソコにこれから3年間通う学校へ向かった。