創作小説
□Four years times and Five days
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次に恋するときは
燃えるような
恋がしたいと
願ってた
[Four years times and Five days]
「僕にはもう君と付き合う気力はないんだ。」
四回目の記念日。高一の終わりから付き合い始めた彼との最後の会話。あと一年で約束の五年だったのに、と強がりを言って誤魔化した。あの会話。
この四年間は何の意味があったんだろう。付き合うたびに付き合った期間の重さを量る。短い付き合いが多かった昔より、人生を全部賭けてしまったような四年の時はその重さに比例して心の大半を持っていってしまったんだ。
しばらくの放心状態期を乗り越え、泣くことを頑なに拒んだ末に結局仕事を再開するべく、パートナーに会いに行くことにした。