拍手で使用した小説

□仕返し
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彼は私に好きとは言わない。
だから私も彼に好きなんて言わない。

いくら唇や体を重ねても、彼は私に「好き」なんて決して言わない。
分かりきってることなのに。


「仁王」


胸に顔を埋めてる仁王
好きじゃなくてもそんな行為はできるんだね


「なんね」


顔さえ上げてくれない


「・・・おっぱい好きなのって、マザコンらしいよ?」


「男はみんな好きなんよ」



そう言って、笑う。
精一杯の意地悪をした私を組み敷いて、彼は。
また、笑った。







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