拍手で使用した小説

□調教
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がり、と噛まれた肩口に痛みが走る
見なくても分かる

この噛まれ方じゃきっと血が滲んでる。
これじゃ熱いシャワーはさぞ染みるだろうと、心の中でため息を吐いた



「ガマンできなくてのう」



悪いなんて、これっぽっちも思っていないのであろう仁王
にやりと笑って、私がなじるのを待っている

この前も同じようなことをされたあとに「痛い」と素直に告げ、さらに乳首を噛まれたことを思い出した



「・・・」


「なぁ」


痛いって、言わんの?
つまらんのう


抱き寄せられ、耳元で囁かれる。
その言葉を聞き終わった一瞬後に、乳首が痛いくらいつかまれた


「痛いっ」


しまった
目の前の男は、私が付き合ってきたどんな男よりもサディスティックだというのに

にぃ、と満足そうに笑った仁王に今日もまた色々されるのだろうと
非難よりも先に、嬉しさが出てしまう私は

仁王に調教されていると思った。








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