拍手で使用した小説

□汲んでね!乙女心
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久々に柳と会う日
なんということか私は寝坊してしまって、ご飯らしいご飯も食べずに待ち合わせ場所に着いた
(それでも服装は万全、化粧はバッチリしてきたのだと、誰かに伝えて褒めてもらいたいこの事実)


まあ、それでも10分遅れちゃった訳だけど


「ごめん!ほんとごめん!」


本来なら男が言うべきこのセリフ
そして女の子が「ううん、気にしてないよ」とでもいうのが世の中のセオリーだろう

なのに


「寝坊か?」


目の前の柳はまず事実確認をしようとする
私が悪いのは分かる、けど


「う、ん。ごめん・・・」


謝るしかないじゃないか。
頭があんまり良くない私は、上手い言い訳なんか(小走りで急いで来たからだ)考えられないのだ


「いや、遅れるという連絡が来なかったからな」


珍しいな、どうかしたのかと思ったんだ


そんな彼の言葉に不覚にも嬉しくなって(だってちょっとは心配してくれたってことでしょ?)
真実をありのままに、まずはお腹が空いたという情けない事実から話してもいいかなぁ。と思った







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