拍手で使用した小説

□なんでもするよ
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えちーで救われません。
短い夜神くん。












なにも感じなければいいんだ、
なにも思わなければいいんだ、
そう、いつだって、うまくやってきた。



「僕のこと好き?」



好きじゃなきゃ、ほかの女と結婚を約束している男となんて、できない。



「それなりには」



こまっしゃくれた顔で。声で。返事で。
あなたを、困らせないように。
ベッドの外でも中でも私はいいこ。
いいこでいなくちゃ、困るんでしょ?



「ひどいな」



そう言って、軽い、本当に軽い笑いを浮かべて、私を組み敷く夜神くん。
何回同じ質問と答えを交わしたんだか分かりゃしない。
その質問と答えのぶん、まぐわったということなのだろうけれども。

分かってる。
自分がどれだけ馬鹿な女なのか。
でも夜神くんのためなら。
浮気でも不倫でも中絶でも、私はできちゃうんだ。







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