題名のない詩@

□大切な君へ
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君は知ってる?

僕がココに生きてる理由を…


あの日僕は

何かに誘われるように

窓に近づいた

4階から見た景色は

毎日見ていて

見慣れてるはずなのに

どこか違った…


僕は窓を開け

身体を乗り出した

高いところは苦手だけど

でもその時は

なぜか怖いとは思わなかった

窓枠にお腹をつけて

両足が浮いた

あと少し‥

あと少しで窓から落ちるという時に

僕は‥

誰かに引っ張られた気がした

我に返ったときには

僕は窓の前にぺたんと座り込んでいた

もちろん周りに誰もいない

『あ。今窓から落ちようとしたんだ』

そう思った瞬間

僕は久しぶりに声を出して泣いた


その数日後だよ

君が僕に初めて話しかけてくれたのは

よく1年と遊んでいた僕に

「小さい子好き?」

そう声をかけてくれた

「うん」


今でも覚えてるよ

泣き虫な僕に「泣くな!」って

いつも君を怒らせてばっかだったね

何度もケンカして

でもすぐに仲直りして

休みになるといつも会ってたよね


たぶん君がいなかったら

僕は

同じ高校に行ってるかどうか以前に

生きてるかも分からないんだよ


今更だから言いにくいけど

「ありがとう」


僕が自殺なんて考えなくなったら

君にちゃんと言うから

待っててくれる?

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