艶麗の書
□e据え膳喰わぬは忍びの恥
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ここは忍待機所。
中忍以上の忍たちが任務の依頼を待ったり、疲れた体を休める為の仮眠スペースになっている。
そして時には恋人同士の逢い引きの場になっていたり。
そんなラブホ代わりに使われる場合、使用中の札を掛けるのが暗黙の習わしになっていたりするのだが中忍になったばかりの者は知らなかったりする。
そして今ここにそんな事知らないし知りたくもない中忍なりたての哀れな子鹿が一人、襲ってくださいとばかりに無防備に眠りこけている訳で。
「…おいおい…何ですかこの美味しい状況……」
「これは据え膳食わねばなんとやら…ってやつだな」
どうやらそんなおいしい状況を嗅ぎ付けてか狼さんが二人早速現れたご様子。
狼二人の内ゲンマはそそくさとドアに使用中の札を掛け、もう一人狼の様な熊の様なアスマはベストを脱いで枕にしてスヤスヤと寝息を立てる子鹿…シカマルにノソリノソリと近付いていく。
「……たく…よく寝てやがるな…」
アスマがいやらしい目つきでシカマルを見れば、網シャツが捲れて白くて滑らかな吸い付きたくなるような腹が見えていたのでとりあえずおへそをペロリと舐めてみる。
『………ぅ……ん〜…』
唸りながらピクンとするも起きる気配はなく、虫を払う様に腹の上でパタパタと手を振り、そのまま手を腹に乗せ再び寝息を立て始める。
「起きねーっすか?」
「…ぁあ…いくら俺らが気配を消してるとは言え情けねぇよな…」
「アスマさんの指導が足りないんでしょう?」
「……そうだな…じゃここはジックリ体に叩き込んでやんないとな」
鍵を閉めたゲンマは腕を組ながら近付きアスマとアイコンタクトをすると、二人はスッと忍びっぽく行動を開始する。
アスマはシカマルを後ろから膝に抱え、ゲンマは前で素早くズボンを脱がせてしまう。
『……ぅ……ゲンマさん……とアスマ…どうしたんすか二人で…?』
それに流石に目を覚ましたシカマルはポヤポヤしながら目を擦り、ぼんやりする頭を覚醒させようとしている。
「ん〜?忍び根性の足りないお前にカツを入れてやろうと思ってさ」
ゲンマはニッと目を細めると薄い布一枚で覆われるのみになったソコを手のひらで包む様に撫で上げる。
『…ひぅっ!!!!……ちょ…どこ触ってんすかっ!?つかなんで俺パンツ一丁……』
「…脱がされた事にも気付かないとは…まぁ何ついでに大人の嗜みを教えてやろうとだな…」
「お前だって興味あるだろ?」
ビックリして逃げようとするシカマルをアスマが後ろから抑え込み、ゲンマがシカマルの手を取り中心の熱源へと導いていく。