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□あの空の先には…
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雲はいいよな…自由で。
空を見上げて流れる雲を見るのが好きで。
なんで?と聞かれればめんどくさくて自由でいいからなんて答えたし、自分でもそうなんじゃないかなんて思ったりしてたけど。
ホントは最初はバカみたいによく働く脳味噌のヤツを休ませる為に必要だった行為で。
考えるつもりはなくても聞くつもりはなくても勝手に耳に入ってきた言葉を分析して答えを導き出そうと模索し始めて、グルグル考えてる内に疲れて眠くなる。
アカデミーの頃窓際の席で外を眺めてボ〜ッと流れる雲を見てると不思議と落ち着いて…
それから俺は事ある毎に上を向いて空にプカプカ気持ちよさそうに浮かぶ雲を羨ましく思いながらもボンヤリ眺めるのが好きになった。
あれから何年経ったんだろう……俺は今大好きな空を見上げながらボンヤリするでもなく…
大好きだったあの人の事を想ってる。
“だった”なんて過去形になってしまった事に少しの寂しさを感じながら、スゥ〜ッと深く深呼吸して。
あの空の先で俺たちの事を見守ってくれているだろうアンタの事を考えるとそれだけで頭がいっぱいになる。
流れる雲に紛れて、ふと笑顔を見せてくれたらいいのに。
空を見上げれば、雲に隠れた太陽が顔を出して眩しくて目をしかめたら…
一筋の涙が知らず零れ落ちた。
2011.10.23.
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まだ吹っ切れないのは私なのかも。だけど泣き言はこの追悼ページだけ。