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□ありがとうの日
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『ふぁ…ねみぃ。……ん…?』
任務もなくて昼まで寝ちまった。
欠伸をして眠い目を擦りながら郵便受けを覗くと俺宛ての小さな小包みが入ってた。
けど差出人がねぇ……
なんかトラップでも仕掛けられてたら面倒だし、第一怪しいもんは開けちゃいけないよな…
ぅ〜ん…でも中身が気になるからクルクル回しながら見てみるけどやっぱり差出人が書いてない……
『…ヒナタかネジに白眼で見てもらうか……』
面倒くせぇけど気になるし…
「…よぉ誕生日だって?おめでと〜」
『……ありがとうございます。』
のらりくらり里を歩きながら二人を探していると色んな人に声を掛けられる。
知ってるヤツからよく知らないヤツまで……そういや俺今日誕生日か…。
「おめでと〜」
『あ…ありがとうございます。』
誰だっけあの人…一歩歩けばおめでとうって…なんだ?俺そんな有名人だったっけか?狭い里とは言えそんなに知れ渡るもんか?つーか去年はこんな事なかった……
「…シカマル〜?どうした?そんなに眉間にシワ寄せて…っていつもか」
『………イルカ先生…』
「シカマルってばイルカ先生が一楽奢ってくれるってさ!!」
腕を組んで首を捻って考えながら歩いていると後ろから肩を叩かれたんでゆっくり振り返る。
そこには満面の笑みのイルカ先生……とその後ろからヒョッコリナルトも顔を見せる。
『…一楽って……?』
「ああ。今日誕生日なんだろ?プレゼント…って程じゃないけどラーメン食いに行かないか?勿論奢りだ。」
『いいんすか?……ありがとうございます。』
丁度腹も減ってたしご相伴にあずかる事にした。
イルカ先生に肩を抱かれてナルトに腕を引っ張られながら一楽へと向かった。